ビタミンやアミノ酸、ミネラル類などの栄養成分が豊富なはちみつ。スキンケアやお菓子作り、風邪の予防など多くの効能で長く愛されてきたはちみつ。砂糖なしの純度100%はちみつを初めて食べた時は衝撃でした。というわけで、はちみつについてまとめてみました。
栄養満点のはちみつ
砂糖に比べると3倍甘く、カロリーは80%弱とダイエットの味方にもなるはちみつ。主成分はブドウ糖と加糖なので単糖類(砂糖は二糖類)で腸に優しい食品で、他にもビタミンB2や葉酸、コレステロール値を下げると言われているメチオニンや幸福感を与えてくれるセロトニンの原料となるトリプトファンのような必須アミノ酸も多く含んでいます。
はちみつの効能(亜鉛やカリウム、アルギニンなど)
- 抗酸化作用
- 味覚を正常に保つ
- 髪の毛や肌の健康維持
- 免疫力向上
- うつ状態の緩和
- 生殖機能改善
- 疲労回復
- アンモニアの体外排出
- 体液バランスの調整
- スキンケア効果
- 肝機能改善
- 筋肉の疲労軽減
- 成長ホルモンの合成促進
- 血流改善
◆はちみつを摂取するときの注意
・60℃以上の高温にしない。加熱中でなくて冷めてから入れる。
・乳児ボツリヌス症の危険あり。1歳未満の乳児には与えない。ボツリヌス菌は加熱で死滅しないので飲料やお菓子もNG。
◆おすすめの食べ方
・就寝1時間前に食前にスプーン1杯で疲労回復とダイエットに効果。
・レモンや柚子と一緒。はちみつに相対的に少ないビタミンCを補強できる。
・生姜と一緒に。生姜もはちみつ同様、抗酸化作用や抗菌・殺菌作用があるので相乗効果が狙えます。
ローヤルゼリーってなんだろう
女王バチは働きバチと何も違わない受精卵から生まれるのに孵化した後はローヤルゼリーを食べ続けることで体長が働きバチの2~3倍、寿命は40倍になると言われているそうです(女王バチの寿命は約3年で働きバチは約1ヶ月。オスバチは交尾すると死んでしまう)。加えて産卵期には2,000個もの卵を産む体力。その活力源こそがローヤルゼリーです。
はちみつとは全くの別物です
はちみつはミツバチの唾液腺から出す酵素で分解し濃縮したもの。それに対してローヤルゼリーは働きバチが花粉や蜜を食べて体内で分解・合成し、下咽頭腺や顎腺から分泌したもの。はちみつにはほとんど含まれていないタンパク質を豊富に含み脂肪も含まれている。甘みが強いはちみつとは違い、ピリッと舌をさすような酸味と淡い乳のような香りで空気に触れるとすぐに酸化してしまう。
ローヤルゼリーの効能
ハチに対しては絶大な効果があるもののその効果の原因はタンパク質。経口摂取しても消化されてしまう。ただタンパク質以外にも豊富な栄養素を含んでいるので、美肌効果や老化防止、免疫力向上や高血圧の予防、さらには骨密度を高めたり更年期の不調を改善したりと様々な効果が期待されているそうです。
ミツバチの巣には『王台』と呼ばれる特別な場所があり、そこに産み付けられた幼虫だけがローヤルゼリーを与えられて女王バチになるそうです。生まれた時から勝ち組。
プロポリスってなんだろう
プロポリスとはミツバチが持ち帰った樹脂と蜜蝋を混ぜて作った、巣の隙間を埋めて構造強度を補強する樹脂状の固形物のこと。病原菌の侵入を防いだり腐敗の防止に役立っており、天然の抗菌物質と言われている。優れた抗菌・防臭効果を利用してエジプトでは死体をミイラにする過程ではちみつ・プロポリス漬けにして防腐するほど。特にブラジルは生産量が多く、アマゾンに生息するミツバチは疾病から身を守るために強力なプロポリスを生産しているそう。
プロポリスの薬理作用
- 抗酸化作用
- 抗菌・抗ウイルス
- 抗炎症
- 抗アレルギー
- 鎮痛
- 血管強化
- 抗がん
- 免疫力調整
ビーポーレンってなんだろう
Bee(みつばち)+Pollen(花粉)=ビーポーレン。ミツバチがお花から集めてきた花粉のことです。ハチにとっては大切なタンパク質源で蜜を花粉にまぶして食べるそうな。古代エジプトではビーポーレンははちみつと並んで神に捧げる食べ物とされておりクレオパトラも常食していたとかなんとか。欧米ではパーフェクトフードとされ、古くから滋養強壮に効くスーパーフードとして親しまれてきました。はちみつのような甘みはなくわずかな苦味がある。アミノ酸やビタミン、ミネラル、脂質その他多様な栄養成分を豊富に含んでいます。
100種類以上の栄養素!
アミノ酸
アルギニン | リジン | ヒスチジン | フェニルアラニン | チロシン |
オルニチン | ホモセリン | アスパラギン | グルタミン | γ-アミノ酪酸 |
ロイシン | イソロイシン | メチオニン | バリン | アラニン |
ヒドロキシプロリン | トリプトファン | アスパラギン酸 | スレオニン | セリン |
グリシン | プロリン | グルタミン酸 |
ビタミン類
ビタミンA(α-カロテン) | ビタミンA(β-カロテン) | ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンB6 |
ビタミンC | ビタミンE | ビタミンK | 葉酸 | パントテン酸 |
ビオチン | ナイアシン |
ミネラル類
リン | 鉄 | カルシウム | カリウム | マグネシウム |
銅 | 亜鉛 | マンガン | ナトリウム |
脂質
カプリル酸 | カプリン酸 | ラウリン酸 | ミリスチン酸 | パルミチン酸 |
アラキジン酸 | α-リノレン酸 | リノール酸 | オレイン酸 | ステアリン酸 |
エイコセン酸 | エイコサジエン酸 | ベヘン酸 | エルシン酸 | リグノセリン酸 |
ネルポン酸 | ジホモ-γ-リノレン酸 | β-シトステレロール | ステールアデナス | コレステロール |
7-スチグマステロール |
その他栄養素
果糖 | ブドウ糖 | 麦芽糖 | マルトトリオース | マルトテトラオース |
水溶性食物繊維 | 不溶性食物繊維 | ルテイン | ゼアキサンチン | イノシトール |
コエンザイムQ10 | コリン | メチルメチオニンスルホニウム塩 | スペルミジン | スペルミン |
ブトレッシン | フラボノイド | ルチン | ケルセチン-7-ラムノシド | ケンフェロール-3-グルコシド |
イソラムネチン | ケンフェロール | ケルセチン | ミリセチン | trans-桂皮酸 |
4-ヒドロシキ安息香酸 | p-クマル酸 | 3.4-ジヒドロキシ安息香酸 | プロトカテク酸 | o-クワル酸 |
シリング酸 | バニリン酸 |